施工管理系の企業に就職すると、お勤め先の上司や先輩から施工管理技術検定の受験が推奨されるのではないでしょうか。
施工管理技術検定には1次試験と2次試験があり、1次試験に合格すると施工管理技士補になることができます。施工管理技士補になることの大きなメリットは、監理技術者に必要な実務経験年数が10年から3年へと大幅に短縮されることです。
つまり施工管理技士補になることで、通常より7年も早く監理技術者になることができます。
監理技術者になることで昇給・昇進できるようになり、会社だけでなく個人にとってもメリットは大きいです。(資格手当がある会社多数)
実際に監理技術者の年収は日本の平均年収よりも30%以上高いです。
管工事施工管理技士1次試験の合格率は概ね40%前後で、最低で24%とやや難しい難易度になっています。
この記事では筆者が実際に合格した勉強方法やスケジュールをご紹介します。
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具体的な学習スケジュール
1次試験に合格するために必要な勉強時間は約100時間と言われています。
1日1時間勉強するとして、4か月前から始めれば余裕も持ちながら勉強時間を確保できます。
筆者が実際に行った勉強のスケジュールは以下の通りです。

- 5月:テキスト1週、申し込み
- 6月~7月:過去問を1周解いてみる
- 7月~8月:過去問2,3周目
- 9月:試験本番

休日勉強したくない、できない人は4月から始めよう!
効率のいい勉強方法3選
1.テキストを軽く読み流す

まずはテキストを1周読みましょう。
テキストにもよりますが、300ページほどあるので、1日10ページ以上を目標にしてください。
過去問をいきなり解いてもいいですが、合格点に全く足りず心が折れるのを防止するためにテキストからが読むのをおすすめします。
テキストから読むことで過去問を解いていくための準備運動にもなります。
・テキストを読むときに注意するポイント
- わからない箇所はスルーでOK(計算式は見ても覚えれないので過去問で何回か解けばOK)
- 演習問題は必ず解こう(過去問ベースで作られてるので、この後確実に正解できる)

途中で止まっちゃうと嫌になるので、わからない部分は飛ばしちゃおう!
2.過去問を3周解く(10年/1周)

過去問は3周(30年分)解くことを目標にしましょう。
過去問はネットに掲載されてるのでそちらを活用し、解説は過去問解説集を活用します。
(過去問サイトのリンク)
過去問周回別のポイント
- 1周目:点数が低くても気にしない(筆者は1周目の1~4年分は40~50%、10年目には60~70%に到達)
- 2周目:わからない箇所をつぶす(同じ間違い、2分の1で正解した問題を復習
- 3周目:平均80%正解まで取れるようになれば終了してOK
1日1年分を目安に勉強しましょう。例えば1日目令和7年A問題、2日目間違い直し、3日目令和7年B問題、4日目間違い直し、のような感じで進めていくとよいです。
1年分(A、B問題、各やり直し)で4日かかるので1か月半くらいを目安にしてください。最初はすごく時間がかかりますが2,3周目が楽になるので、手を抜かずやりましょう。
過去問を解くときのポイント
- 全くわからない問題と、なぜか正解した問題は必ずやり直し、復習する
- 選択問題を全問解く
選択問題を全問解く理由としては、試験当日の余裕を持つためです。もし試験年に試験内容が大幅に変わったとしても、焦らずに解くことができます。
4か月前から上記のプランで学習すれば間に合わなくなることはないので、焦らず時間をかけて全問解いてください。
確信を持って回答した問題には「〇」、不安な問題には「△」、全くわからない問題には「×」を問題番号の横につけておくことでやり直ししやすくなります。

感覚で解いて正解した問題は、当日不安になるので絶対見直してね!
3.【重要】施工管理法(応用)を完璧に覚える
合格基準は全体の60%以上と、施工管理法(応用能力)の50%以上です。
施工管理法は問題数7問で全問必答のため、4問以上の正解が必須になります。
つまり4問以上間違えると、60%以上正解していても不合格になってしまうため、特に注意して勉強する必要があります。
しかし過去問10年分を覚えていればほぼ全問正解できます。
選択肢の中にたまに知らないものも混ざっていますが、消去法で正解できます。
余った時間や当日の最後の詰めに、不安なところは確実につぶしておくのがおすすめです。

試験当日は施工管理法(応用能力)の不安な箇所と詰め込もう!
おすすめ書籍
テキスト
「一番わかりやすい1級管工事施工管理技術検定合格テキスト」
図や演習問題があって初心者でもわかりやすいです。
過去問解説集
「1級管工事施工管理 第一次検定 問題解説集」
間違いの選択肢もなぜ間違っているのかが記載されています。
また表を用いて種類による違いが分かりやすく書かれているのも特徴です。

この2冊だけ買っておけばOK!
まとめ
- 5月から勉強を始めて、過去問は3周(30年分)解く
- テキストを読むとき、わからないところは飛ばしてOK
- 過去問は全問解いて80%正解を目標にする
- 施工管理法(応用)は過去問全問を覚え、わからない問題はなくしておく
受験勉強は合格できるか不安で辛いですが、この記事通りに勉強すれば確実に合格できます。
読者の皆さんが一人でも多く合格できることをお祈りしています。

頑張ってね!応援してるよ!
