【就活】施工管理はきつい?そう言われる5つの理由と働いて感じた本音

周りやネットでは「施工管理はやめとけ」や「施工管理はブラック」などの意見が散見されます。就活で施工管理を目指そうと考えているけど、マイナス意見が目立つため不安や迷いがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、実際に施工管理を2年間続けている筆者が感じた本音も交えて、5つの理由とポイントをご紹介します。

①労働時間が長い(出勤時間が早く、退勤時間が遅い)

現場は朝が早い

私の場合、7時に現場事務所に到着しています。協力会社(業者さん)は6時台に来ているところもあります。ほかのブログやSNSでも7時前半に出勤している方は多いという印象です。
早く現場に来る理由は、元請の場合、協力会社用の休憩所を開けたり朝礼前の準備があります。
朝起きが苦手な方は初めの半年くらいは「きつい」と感じるポイントになります。

8時から朝礼があるので、それまでの時間は各々時間を使っています。喫煙者の方はたばこを吸ったり、スマホでゲームをしたり、本を読んだり、または仕事をしたりといった感じです。
筆者は資格の勉強をしています。家だとだらだらしてしまうので、逆に集中できていいです。

退勤時間は遅い日もあるし早く帰れる日もある

工事が多くない(負荷が軽い)時は定時くらいで退勤できます。定時が17時で17時半までには退勤できるイメージです。繁忙期や工事で後戻り作業や追加作業が発生した場合は1~3時間かそれ以上残業があるときもあります。
筆者のの残業時間は、月で最短5時間、最長45時間と月によってまちまちです。

朝8時までを労働時間と考えれば長いですが、毎日長時間残業はないので、他業種と比べても労働時間が長すぎることはないと思います。

②休日出勤が多く、休みを取りづらい

工期(工事がある期間)によって、土日出勤が発生することはよくあります。業種によっては土日出勤がほとんどということも。
また会社、部署によっては代休すら取得しづらい(できない)という話も耳にします。
ワークライフバランスを重視している方や休みがたくさんほしい方は「きつい」と感じる点です。

休日出勤は休日出勤手当がつくので、たくさん稼ぎたい人にとっては大きなメリットです。知人は月100時間以上残業していますが、残業代で稼いで、40歳でFireを目指しているそうです。(実現可能な給与があります)

代休が取れるかどうかは会社によるところが大きいため、就活中は情報収集に時間をかけましょう。

現場キツネ
現場キツネ

実際に働いている大学の先輩から話を聞いてみよう

【ポイント】
・土日出勤が多いのは民間の工事、国や地方公共団体の工事は土日休みが多い印象
・環境プラントの施工管理は日曜休みがほとんど

③体力が必要

施工管理は基本的に現場(外)にいることが多いです。協力会社に工事、安全に関する指示をする必要があるためです。
夏は汗だくになり、真冬はつま先の感覚がなくなるほど寒いです。

また工事に使用する材料を運搬することもあるので力仕事も結構あります。
デスクワークの内容はお客様に提出するための書類作成、安全書類など工事に必要な書類のチェックなどで、現場だけでなく事務仕事もあり業務内容は多岐に渡ります。

しかし現場にいると1日が一瞬で終わります。疲れも脳疲労的なものより肉体的な疲労が大きいので、一日デスクワークをしているときよりも達成感があります。

現場キツネ
現場キツネ

絶対にデスクワークがいい人は、施工管理に向いてないかも

④協力会社との人間関係が難しい

人によっては一番ストレスがかかるポイントです。工程や施工方法、作業予定や進捗の把握のために頻繁に打ち合わせを行うため人間関係が肝。
協力会社とのコミュニケーションが必須であるため、精神的に疲労することがあります。
特に初対面の方や、気難しい方ともコミュニケーションを取るときはどっと疲れを感じます。

人と話すのに苦手意識がある方は「きつい」と感じる点になります。

人間関係で悩みにくくするために「気に入られる」ことが大切

施工管理1年目は仕事内容もまともにわからない上、上司や先輩の指示で協力会社に指示を出す必要があるため、先輩と協力会社に板挟みにされ、辛く感じる人も少なくないでしょう。そのため協力会社の方と仲良くなるのが重要です。仲良くなれば話しやすくなるので、いかに協力会社に気に入られるかが人間関係の鍵を握っています。

最も重要なのは「おはようございます」「お疲れ様です」「ありがとうございます」などの挨拶です。気に入られようとしても、いきなり話しかけに行くのは難しいです。しかし大きな声で挨拶するだけで十分コミュニケーションになるので、まずは挨拶からやってみましょう。

また1年も続けたらそれなりにコミュニケーション能力がつきます。プライベートでもコミュニケーション能力の向上を実感できるのが嬉しいです。

現場キツネ
現場キツネ

話しかけるのは怖いけど、大きい声で挨拶するくらいならできそうかも!

⑤雑用が多い

私が1年目に一番不満だった点が「雑用」です。1年目は掃除や荷物運び、会議の準備、ごみ捨てなど文字通り雑用をさせられることがあります。「なぜ自分がこんなことをやらされるんだ」、「自分はもっとできることがある」と感じていました。しかし1年目にとって雑用は最も重要なプロセスであり、しっかりこなせばほかの仕事を任せてもらうチャンスだということに気づきました。

雑用をする理由とメリット

新人が雑用をする必要がある理由は何もできないからです。専門的な知識が一切ないため、いかに先輩や協力会社のサポートをするかが重要だと筆者は考えています。
そのサポートが雑用です。雑用を行うことでの恩恵は以下3点です。

①協力会社からよくしてもらえる

現場の掃除を積極的に行うことで協力会社から感謝され、よくしてもらえる。掃除をするようになってから協力会社の方から話しかけてもらったり、よくしてもらうことが増えました。これは前項のコミュニケーションの取りやすさに直結します。

②先輩や上司から信頼を得られる

雑用をしっかりこなすことで先輩からも信用され、ほかの仕事を任せてもらいやすくなります。どんな仕事でも最後まで丁寧にしてくれる人には仕事を任せたくなりますよね。

③専門知識を学べる最短距離


協力会社の方と仲良くなると、専門知識を教えてもらえるようになります。施工管理は工事の全体を把握していますが、各機械や装置のエキスパートではありません。その点協力会社の方はよくご存じなので、仲良くなって質問すると喜んで教えてくれるようになります。
雑用はそれ自体では何の役にも立たない気がしますが、実は専門知識を覚えるための最短ルートでもあります。

最初はしんどいですし雑用に疑問を覚えることもあると思いますが、1年目の重要な仕事なので頑張って取り組みましょう。

まとめ

以上5点が特に筆者が考える「施工管理はきつい」と言われるポイントと理由です。どんな仕事もメリットデメリットはあります。
施工管理は実際に仕事をするまでどういう仕事かわからないので、イメージが湧きづらく、イメージと実際の仕事とのギャップでマイナスの意見が多いのかなと考えています。

現在は転職も簡単にできるようになりましたが、転職しなくてよいならしない方がいいと思います。
読者の皆さんがこの記事を読んで、少しでも満足できる会社に就職できれば幸いです。

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